音楽好きではあるけど、映画を見るのはあまり好きではない。好きではないというよりほとんど見ない。映画を見るときに強いられる「この映画はこういう見方をしないといけない。」とか「この映画はこういう映画である。」「この映画の言いたいことは・・」と言った押し付けが苦痛だからだ。

音楽なら、「この音楽の言いたいことは・・」なんて押し付けはない。その音楽そのものを評価することはあっても、その音楽が流れている間は少なくともそんなことは関係ない。自分が感じるままに受け取ればいいのだから。だから、映画を見るとしたらドキュメントとか、子供と一緒に見るディズニーとか、最近ならウォーリーとかいったのを見る。

昨年のリーマンショックから派遣切りなどと騒がれて、自分の近しい投資関係の仕事をしている友人などにもある程度のショックを与えているようで、少しドキュメント感覚で「ウォール街」をレンタルビデオで借りてみた。

ご他聞にもれず、そのパッケージのコメントには「出世欲に燃える若き証券マンのバド(チャーリー・シーン)は、カリスマ的魅力をもつ富豪のゲッコー(マイケル・ダグラス)に取り入ることで、みるみるうちに実績をあげていく。しかし、ゲッコーの悪どく汚い稼ぎ方にやがて疑問を抱き始め、やがて反旗をひるがえす。」 などとご丁寧にこの映画の見方を書いてくれている。

で、実際見てみると「若手証券マンのチャーリーシーンが大投資家のゲッコーに取り入ろうとするのだが当然相手にされないので奥の手のインサイダー取引に手を染めていってしまう。」といった感じの内容だ。ドキュメントを見る感覚としてはとても面白い映画だった。

コンピューターや携帯が出始めたころの80年代の時代感覚も面白い。ただ、人間の心理や欲望などというのは不変であるという点も興味深い。当時みて面白い映画だったかは疑問だけど、今見るとリセットできる映画かも。